もうあちこちのblogでも取り上げられているので、今更な感じというか既にゲップ出そうな感じですが(^^;
昨日TUTAYA某店に行ったらハリー・ポッターと不死鳥の騎士団が発売開始という事で山積みされていた。
しかし上下巻合わせて4200円ってのは高いよなぁ
炎のゴブレットも3990円と匹敵するぐらい(^^;高かったけど
でもこれって一応児童書なんだよねぇ?
版権が高そうというのはあるけど、それにしてもちょっと値段設定が高すぎじゃないかなぁ?
書籍は再販売価格維持制度(再販制度)というのが認められていて、どこで買っても同じ値段。
この再販制度というのは、文化の維持を目的として特別に認められているものだけど、こういう値段設定というのは文化を破壊する行為じゃないかなぁ
人というのは、初めて体験する事にはためらいを感じるけど、2度目はためらいが減るという傾向がある。
これまでBookOFFとかを利用する事にためらいを感じていた人もたくさんいるだろうけど、これだけ高ければ、買っちゃった人は多少なりとも取り戻そうと思って読み終わったらBookOFFとかに出すかもしれないし、高くて買わない人はちょっとでも安く買おうと思ってやっぱりBookOFFへ・・・
という事になってしまわないだろうか?
そうなってしまって「本はBookOFFで買うもの」という意識が定着してしまえば、事実上再販制度は崩壊したも同然になってしまう。
書籍の再販制度というのは、「文化の維持」とは言っていても、学術書のような売れない本は高いし、たくさん売れる本はそこそこ安い。だから、書籍の販売価格幅を抑えるという機能はほぼ無い。
再販価格制度が無くなれば、今高価な本が更に高くなるという人もいるが、原価を考えれば青天井に高くなるものではなく、リミットはある。自費出版でも100冊も作れば一冊1000円~2000円ぐらいでできる。
また売れない本は簡単に絶版になってしまう事から、販売部数の少ない書籍が入手できる可能性を維持するための制度でも無い。
結局、過去から続いた流通経路である「書店」を過競争(値下げ競争とか)から保護し、書店を潰さないための制度でしかない。
書店が潰れると何が困るかと言うと・・・
Amazonとか楽天Booksとか、日本中どこに住んでても通販で容易に書籍が手に入る現状では、書店と取次ぎ以外に困る人はいないんじゃないかな?
出版社としては、書店で売れようが通販で売れようが、売れた事には変わりない。
「書店で手にとって選べるのが意味があるのだ」という人もいるけど、競争で潰れるような書店にはどうせ売れ筋の本しか置いてないし、競争で潰れるという事は近くに競合相手がいるという事で、消費者としては勝ち残った方(^^;の書店へ行けば済む話。
自分達を保護する制度を崩壊させかねないような価格の書籍を、目先の利益に釣られて平気で流通させてしまうような書店や取次ぎには、もう法的保護をしてやる必要も無いんじゃないかなぁ?
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