« ヤ○ダ電気の洗脳音楽(謎) | トップページ | HD記録メディアの迷走 »

2004.11.29

TVCMに付いて考える その4(完?)

TVCMに付いて考えるシリーズ(謎)完結編(多分(^^;)

企業の宣伝広告費というのは、景気による浮沈はあるにしても、ある程度の天井というものが存在する以上、その宣伝広告費を媒体間で奪い合う、言わばゼロサムな世界。
宣伝媒体が増加し、TV CMの価値は低下しているんだから、TV CMによる収入が減少するというのは大前提となる。

とすれば対処の方法としては
・コストを下げて少ない収入でも成り立つようにする
・TV CM以外の収入の途を付ける
・TV CMの価値の低下を抑える
という3つの方法となる。
もちろん、どれか一つというのではなく、3者を適宜組み合わせた対処が必要になってくる。

コスト低下という面では、一つの大きな障害が国による規制
放送局は県単位で独立してなきゃいけないし、他の局への資本参加は10%までという規制がある(日テレ問題で有名になりましたが)
一社による独占を防ぐという前提があっての規制で、なぜ独占がいけないかというと、多様性が無くなるからなんだけど、同じキー局からの放送を流している系列局間で多様性があるか?と言えばそれ程無いような気もする。
って言うか、たとえば日テレ問題で、系列局は事実は報道するかもしれないけど騒ぎ立てるような報道はしない。
それは日テレに限らず、仮にTBSで問題があったとすればJNN系列局が騒ぐ事も無いだろう。
「資本」という形の面では独立していても報道内容の面から見れば系列局は独立している訳ではない。
もちろん、金にあかせて系列外の局まで買いまくるというのは問題があるだろうが、系列局への資本規制は緩和しても良いのではないだろうか?

また、県単位で独立した放送局としなくてはいけないというのも、無駄なコストの原因の一つになっている。
全国で一つの会社までしなくても、複数の県にまたがった会社を許せば、送信所の統廃合とか、間接部門の統合とかのコストダウンも可能になってくる。
道州制の導入で、県よりも大きな行政区画を作ろうという議論もされているが、放送局に道州制を取り入れるというのも一つの方法だろう(無論、これは放送局だけでできる事ではなく、行政が規制を改める必要があるが)

TV CM以外の収入という面では、番組のDVDやビデオを販売するとか、番組をCS/BS局に販売するとか、そういう方法も取られているが、これは放送番組に権利を有している(番組を制作した)局には有効だが地方局などでは制作番組は少ないし、ローカルの番組を他に売るというのも難しい。

直接的には、有償放送というのが一つの手ではあるが、これまで何十年も無償放送を行ってきたという歴史があるので、難しい面も多々あるだろう。
地上デジタルでHD(ハイビジョン)が2チャンネル流せるぐらいの帯域が割り当てられていれば、1波は有償、1波は無償として、無償のチャンネルにはテロップでCMを流し、CM見たくなければ金払ってくださいというのもアリかもしれないけど、それだけの割り当ては無い。
せめて1HD+1SDぐらいの帯域があれば、有償はHDでCM無し、無償はSDにダウンコンしてCM付きというのもできるのだが・・・

最後のTV CMの価値の低下を抑えるというのに付いては、
・TVを見なくなった人をTVに引き戻す
・無理やり見せる(^^;
のどちらか。
引き戻す策としては、やはり良質な番組を提供するという事に尽きるだろうけど、媒体の増加により多様性が提供された以上、多様な欲求を一つの番組で満たす事は不可能な訳で、エントロピーは必ず増加するもの(^^;
無理やり・・・の方は、「CMカットは著作権法違反」というタワゴトを抜かすぐらいしか方法は無い(^^;
(憲法を改正して「一日○時間TVを視聴する」事を国民の義務にするとか(^^;)

別の方法として、現在の視聴率という、ある意味丼勘定な一つのモノサシだけで番組を評価するんじゃなくて、CMのターゲットとする顧客層と、その特定ターゲットへのリーチ率という細分化されたモノサシでCM単価を上げるという方法もあるかもしれない。
現在の丼勘定だと、視聴者数の多い、いわゆるゴールデンタイムは単価が高くて、視聴者数の少ない深夜帯は単価が安いという形になっているが、昼間の専業主婦層、夕方の子供層、深夜に視聴する層、それぞれにターゲティングしたCMが、それぞれどれだけターゲットにリーチしたかという価値判断を加えれば、現在より単価も上げる事ができるかもしれない。(あくまでも「カモ」だけど(^^;)
古いモノサシで計れば価値が落ちているモノを、新しいモノサシで計って埋もれていた価値を掘り起こすという考え方。

いずれの方法を取るにせよ、これまで通りにやっていたのでは縮小均衡となってしまう事は避けられないので、時代に合わせた何らかの変革が急務となって来ていると思う。

|

« ヤ○ダ電気の洗脳音楽(謎) | トップページ | HD記録メディアの迷走 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4003/2104430

この記事へのトラックバック一覧です: TVCMに付いて考える その4(完?):

« ヤ○ダ電気の洗脳音楽(謎) | トップページ | HD記録メディアの迷走 »