« トリミング~チョキチョキ(^^; | トップページ | 日本語は難しい・・・ »

2005.01.17

どう使う?高速電力線通信

どう使う? 高速電力線通信
電力線(ぶっちゃけ言えばコンセント)を使って高速通信を行うというPLCに付いてのお話。

結論だけ言えば小寺信良さんのおっしゃる通りだと思うので更に書くことは無いんだけど(^^;、PLCというのは技術としてはかなり筋の悪いモノだと思う。

まず将来性が無い。
現在ADSLで数十メガ、光ファイバーで100メガあたりが一般に良く使われているけど、2~30MHzの帯域を使う以上、現在発表されている最高速度の190Mbpsを大きく越える事はできないと思われる。
それでも現在のADSLよりは早いんだけど、ADSLはそれまでの一般家庭で容易に導入できる最高速度だったISDNの64kbps(128kbps)に対して大きなアドバンテージがあったからこそ普及したという面があるけど、ADSLが既に普及してる訳だし、地域によっては光も普及してきている。

ADSLで速度が出ないような地域に住んでいる人には歓迎できるかもしれないけど、そういう所は人口もまばらで、投資の回収も容易ではないだろう。

次にコストの問題。
ADSLや光であれば、家に入った所に一個モデムなり光コンバータがあれば、後は広く普及していて安価になっているLAN機器(HUBとかネットワークカードとか)が使えるので、大きくコストのかかる部分というのは入口だけ。
しかも立ち上げ時に人口密度の高い所で一斉に開始して、量産効果によってコストダウンもできたので、現在ではそれほどコストが高いという訳でもなくなっている。

更に技術的な問題。
ADSLでは、メタルの電話回線という既存の設備を使っている訳だけど、屋外の電話回線というのは一軒一軒に直接入っていて、途中で分岐していたりというのはほとんど無い。
また分岐があったとしても、その中で使われているのは1本だけなので、邪魔なら分岐を外してしまっても良い。
また屋内配線も、電話機の数程度しか分岐は無いし、問題があれば家に入った所で音声とデータを分離してしまうという手もある。
一方で電力線というのは分岐しまくり(^^;だし、家庭内でもコンセントの数だけ分岐していると言っても良い程たくさん分岐している。
電話と同様に、家に入った所で電力とデータを分離しても良いけど、それだとわざわざ電力線に載せる意味が大幅に減ってしまう。
もちろん、PLCはノイズを発生させる可能性が高いので他人様に迷惑をかける事になるかもしれないというのもある。

これだけ前途多難(^^;な技術をこれから立ち上げようというのは、かなり疑問がある。
既にある程度普及していて、更に高速化しようとか、そういう議論であればわからないでも無いんだけど・・・

メーカはさておき、一番やりたがってるのは電力会社なんだろうけど、やりたいなら素直に光ファイバーでも引いてりゃ良いのになぁ

|

« トリミング~チョキチョキ(^^; | トップページ | 日本語は難しい・・・ »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

セルダンさんや、リンク先の小寺信良さんの記事を読んで、なるほどぉ…とまた勉強させてもらいました(^^ゞが、それまで私はこの技術、家電のネットワーク化に一役担うのかなぁ…
なんて思っていました。

現状ではまだネットに全く縁のない人々はたくさんいるわけで、「コンセント繋ぐだけ」っていうのは市場的には旨味があるのかなぁ…と。

まぁ、それでも光ファイバー使う方が、どう考えても合理的なんですけどねぇ…。

投稿: Kikyo-ya | 2005.01.18 02:33

コスト的にも、性能的にも死んだ(死んでいると思われている)技術に、しがみつかなければいけない業種や部門があるってことでしょうね。

コンセントを繋いでるだけで、お出かけ先からTV予約できればうれしいかもしれない・・・・
 #でも、それで10円以上 取られるのはいやだなぁ(^^;

投稿: moke- | 2005.01.18 09:29

私の借りてる部屋の、風呂用のガス湯沸器がこないだ交換されて新品になったのですが、室内に設置されるコントロールパネルで、火種のオン・オフ、湯温、給湯量アラームとか設定できるようになってます。
その工事に立ち会って見てたのですが、コントロールパネルとボイラー(屋外)との間のケーブルって2芯なのでした。(以前の機種が使ってたケーブルを再利用してたんだけど、4芯のうち2芯しか繋げてない)

電源のためのワイヤに、コントロール用信号を高周波変調とかして載せてるんだろうな。と思ったのですが、工事が簡単で良いなと感心いたしました。(壁の中に新しくケーブルを通すなんて手間も省けるし)

……というような利点は、PLCにもあるように思います。コストとのバランスですね、結局は。
(^^;)

投稿: 楊柳(やなぎ) | 2005.01.18 12:57

>Kikyo-yaさん
用途として、屋内に閉じた通信と外部への接続、それぞれあるようです。
屋内に閉じたモノとしては、高速な通信が必要である程度コストがかけられる場合(映像データの配信とか)は無線で良いでしょうし、それ程速度は要求されないけどコストが一番の問題になるというのであれば(家電機器のコントロールとか)エコーネットとかがあります。
まぁエコーネットはちょっと欲張りすぎてるような気もしますが(^^;

>moke-さん
ソレは便利だとは思いますが、コンセントとインターネット(ってナニ?(^^;)が直結している必要はこれっぽっちも(^^;無いと思います。
屋内でルータなりにリダイレクトできる仕組みがあれば十分ではないかと・・・

>楊柳(やなぎ)さん
ビジネスホンなんかも、昔は多芯ケーブルのゴッツイの(^^;でつないでたのが6芯→4芯と来て最近のでは2芯になってますね。
更に1芯に進むか(ってぶっちゃけありえないですが(^^;)と思われたらIP電話になって8芯(実質使用しているのは4芯)に逆戻りしたりしてますが(^^;
(昔は主装置に直収だったのがIP電話ではHUBで分岐できたりするので全体で見れば減ってます)

同じPLCと言っても競合の多い高速域で勝負するんじゃなくて、エコーネットを更に安価にしたものとか、そういう方向で利用すれば良いのになぁと思ったり・・・

投稿: <セルダン> | 2005.01.18 17:01

コメントを書いた日の昼礼(フレックスなので昼間、朝礼をする)部長代理が・・・
とある電力会社のOBを顧問に、これのようなことをする。とか言ってました(笑)
まぁ、ニッチな範囲だからいいか・・・

巻き込まれそうで怖い。

投稿: moke- | 2005.01.18 20:16

>moke-さん
あわわ(^^;
実は、この電力線を使って通信をするというのは、かなり昔から考えられてはいたもので、ウチの取引先の会社が、もう10年以上前にRS-232Cを電力線に載せて送る製品を売ってたりしました(もう無いけど)
だから「何で今更?」感があるというのもあります(^^;

ADSL以前で高速なものがあれば、まだ普及した可能性はあると思いますが、今となっては一般に普及するというレベルは難しいような・・・
機器コントロールに特化して低速域で使うエコーネットはまだ先があると思いますが。
たとえばエコーネット対応のワンチップ(または1モジュール)でI2Cとかで繋がるモノが千円ぐらいにでもなれば、ちょっとは使われるようになるカモ。

千円だとまだあまねく(^^;導入されるには高いけど、千円ぐらいで10万円程度の機器(冷蔵庫とかエアコン、テレビあたり)に導入が始まり、量産効果で値段が下がればもっと安い機器にも導入されていくという形で。
HDDレコーダなんかはもうEthrnetが付くのが当たり前っぽくなって来ているのでいらないかもしれませんが、コントロールだけの機種はエコーネット、動画配信もできるのはEthernet使ってDLNAという感じになるカモ

ただ問題は、エコーネットって家電メーカの中でも白モノ屋さんが中心で、AV系はあんまり見向きして無い(^^;んですよねぇ
コントロールだけ考えれば結構良いと思うんだけどなぁ
壁越しでも使えるリモコン代わりとして

投稿: <セルダン> | 2005.01.18 21:02

その顧問って人は、元部長で、顔パスで実験フィールドが借り出せる(だろう)というレベルでして・・・
ちょっと・・・いや、かなり、いや~ん な感じです。(涙)

まぁ、民生用では無いので、多少ノイズが漏れようが、関係ない・・・(本当か?)との事ですが、どうなることやら。

投稿: moke- | 2005.01.19 00:19

>moke-さん
民生用では無いと言っても、元々ノイズ多いからど~でもいいや~という事なら、そのノイズ自体で速度が上がらなくなりそうですし、元々ノイズの無い(少ない)所なら新たに持ち込むノイズ源がどう作用するか・・・
前途多難な予感がします(^^;

投稿: <セルダン> | 2005.01.19 18:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4003/2607283

この記事へのトラックバック一覧です: どう使う?高速電力線通信:

« トリミング~チョキチョキ(^^; | トップページ | 日本語は難しい・・・ »