パソコンと工芸
こうげい 【工芸】宝飾品や絵画などのように、純粋に芸術性、希少性だけで勝負(謎)するものではなく、実用性、機能性を維持しながら芸術性を兼ね備えているものという事になる。(1)実用品としての機能性に、美的装飾性を加えて物品を作りだすこと。また、そうして作られた作品の総称。一般に、小規模なものをいい、建築は含めない。
(大辞林 国語辞典 - infoseek マルチ辞書より)
前にここで書いた5万5000ドルのPCというのがあったりはするけど、これは前の時にも書いたように、「価値」のほとんどは机にあって、PCの価値とは言い切れない気がする。
他にも漆塗りや蒔絵のパソコンとかありますが、これも単にパソコンに蒔絵を貼り付けたモノという感じだし、蓋を開けてプラスチックのキーボードが出て来た時点でゲッソリって感じがしないでもない(^^;
木香屋さんが作った木製キーボードなんてのもあるけど、これも所詮は素材を変えてみましたってだけで芸術性とは別のものという感じがする。
価格に付いても、確かに一般に売られているプラスチックのキーボードよりはうんと高いけど、手間(コスト)がかかるから高いというだけで、美術的付加価値で高くなってる訳じゃない。
労働への対価としての値段であって、美術的評価への値段ではない。
歴史のある文房具などでは、たとえば700万円の万年筆なんてのもあったりするんだけど(この値段が工芸的価値を含めても適正かどうかという話は別にして)、パソコンがこういう域に達するには、まだまだ歴史の積み重ねが必要なのかな?と思う。
まぁ、仮にそういう工芸的価値の高いものが出て来たとしても買えないけど(^^;
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コメント
寿命の問題が大きいような気がします。
投稿: watayan | 2005.03.18 21:18
こないだTVでやってたMoMA(ニューヨークの現代美術館)のことを思い出しました。大量生産された商品をも展示に加えてるとのこと。イスとか自動車とか。「芸術品」の範囲は工芸品を含んでそれ以上に拡がっているようです、MoMA流の考え方では。
もしかしてMoMAにはすでにパソコンが並んでいるかも。
投稿: 楊柳(やなぎ) | 2005.03.18 23:20
MoMAにはMacが並んでますよ。
ニューヨークの現代美術館「MoMA」が、展示品にPower Mac G4 Cubeを追加
http://macfannet.mycom.co.jp/news/0108/20/0820news_stickies.html
投稿: TOM neko | 2005.03.19 00:46
>watayanさん
寿命の問題は確かにあるでしょうが、伝統工芸と言われているようなものの中にも、あまり寿命が長くないようなモノもありますし・・・
>楊柳(やなぎ)さん
「芸術」という括りで言えば入るでしょうが、工業デザインと工芸は違うような気がします。
気だけですが(^^;
>TOM nekoさん
おぉ
ありがとうございます(^^;
投稿: <セルダン> | 2005.03.19 00:59
実は木製キーボード欲しかったりする。
でも材質が、ローズウッドというのがいただけない。
メイプルで作れば、使い続けると飴色に
変色していい味が出そうです。
いや、高いから買わんけどね。
投稿: おんすー | 2005.03.19 09:49
私は芸術センス0でして・・・工芸品に関しては先人の知恵による隠された機能美なんかには惹かれますけど。
木PC関係ですと、前にこんなの見ました。
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/06/17/008.html
お金に余裕があれば欲しいです(笑)
ただ、コレそろえるとケースも木にしたくなりますね。統一したくなります。
木製机○、木製スピーカ○、木製ケース△
なんでしょうが・・・木製プリンターとかはちょっとなさそう(笑)
投稿: とっど | 2005.03.19 13:16
あ、木製キーボードというのをテレビでみかけました。
飾りにわいいかもですが、使いやすいのかなあなどと思ったりしました。
木製の電卓があったら買うかといわれると、なやみそう・・・・。
投稿: あいり | 2005.03.19 18:20
ひとつひとつ指先のカタチにぴったりフィットした窪みのキートップを特注。 というのを妄想してみました。タッチタイピングが完璧に出来るようになるかもしれない。
(^^;)
投稿: 楊柳(やなぎ) | 2005.03.19 21:44
>おんすーさん
ローズウッドって色が一様でないので、キートップのように小さなパーツが並ぶと色がバラバラで美しくない(^^;気がします。
桐とかだと色がかなり揃いそうな気もしますが、ちょっと柔らかすぎかなぁ?
>とっどさん
上であげたキーボード同様、ただプラスチックを木にしてみましたってだけなのは、素材が違うだけで工芸とは違うような気もします(^^;
まぁ、それでもプラスチックの固まり(謎)よりは良い感じではありますが。
>あいりさん
木製の電卓・・・いいカモ(^^;
お値段にもよりますが(^^;欲しいカモ
>楊柳(やなぎ)さん
ソレは良い!
のか、どうだか良くわかりません(^^;
投稿: <セルダン> | 2005.03.19 21:50
読んで、このテーマについて考えていました。定義が難しいですよね。
ハンドメイドの要素は多分に入る気もします。ガワを磁器、陶器で作るとか。
一刀彫とか。ビーズ編みで作った何かとPCが一体化しているとか(手工芸?)
、、で、誰々作とか、作った人の銘が入っている。こういうのはどうでしょう。
投稿: tosh | 2005.03.20 08:32
>toshさん
一口に「芸術性」と言っても、いわゆる工業デザインの場合は「誰がデザインした」というのはあっても、実際作ったのは工場のラインのAnonymousな(^^;人だったりする訳です。
「工芸」と言った場合には、やはり「誰が作った」という要素が大きいような気がします。
という事で、やはり銘は必須かもしれません(^^;
投稿: <セルダン> | 2005.03.20 23:46