WILLCOM定額通話
「ウィルコム、月額2900円で音声定額提供」
「ウィルコム「電話かけ放題2900円」ができる理由」
これはちと無茶なんでわ・・・(^^;
パケットの定額というのは、たとえば一つの基地局で1人だけしか使ってない時は100%の帯域が使えるけど100人で使えば1%しか使えない。1%しか使えないんだけど0じゃない(^^;
という事で、サービス品質をどんどん落として行けば、理論上は(^^;いくらでも使える。
そこまでサービス品質が落ちる可能性がある事をユーザが了承しているから定額でパケット通信を提供する事が可能になってくる。
だけど音声通話の場合、一人の通話に必要な帯域には下限があるから、たとえば↑の2番目のリンク先にあるように、1基地局あたり10チャンネルの通話ができるという事は10人までしか使えない。11人目は全く使えない訳で、この点がパケットの場合と異なってくる。
それ以上に使えるようにしようと思えば基地局を増やすという方法もあるけど、それにしてもあまりに接近して基地局を設置する訳には行かない。
たとえば一日に数万人来るという某イベントなどで、そのうち2%がWILLCOMを持っていたとしよう(携帯(含PHS)の普及率が70%、うちWILLCOMが約3%)。すると、大雑把に言って200人~千人近くがWILLCOMを持っている事になる。
このうち100人がかけっぱなしにするには基地局が10個必要になる。
それだけの基地局を互いの影響を受けないように狭い会場内で配置することができるのか?
まぁそういう特殊な環境(?)だけ考えなくても、たとえば駅とか人が集まる所であれば同じような問題は出てくるだろう。
音声通話が従量課金であれば、それぞれの財布に合わせて(^^;必要な会話だけで済ませるから、使い続ける訳ではないので人数分のチャンネルを用意する必要は無いけど、かけ放題となれば話は別で、待ち時間とかに「暇だから電話でもしようか」という使い方も出てくる。
実際某社でフレームリレーによる内線網を入れたら、通話時間が10倍以上延びたという事もある。
基地局から先のバックボーンに付いては、自営の光ファイバーでも引いておけば定額にする事は不可能では無いだろうけど、無線区間には物理的制限がある以上、いくらでも詰め込むという事はできない。
となると、流行れば流行るほど「人が集まると使えない」という事にもなりかねない。
WILLCOMが現在のシェアの3%から5%程度を目指すのであればこういうサービスも良いかもしれないけど、もっと上を目指して10%とか20%を目標にすると、かなり苦しい事になるんじゃないだろうか。
もっとも、全くこういうやり方ができないかと言うとそうでもなくて、たとえば基地局の回線がいっぱいの時に、従量課金の端末からかけるとかけ放題の通話が切断されて従量課金の回線に回されるとか、かけ放題の端末からかける時でも、その基地局で掴んでる通話のうち最初に通話を開始したかけ放題回線が切断されるとかの、「空いてりゃいくらでも使えるけど混んできたら遠慮してね」という仕組みとセットであれば良いかもしれない。
でもそんな事まで考えてないだろうな(^^;
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コメント
もぉ、どんなに高くてもいいから絶対に切れないで!
ガーガーいったり途切れるのもナシ!
それからメールの送受信は一瞬で終わって!
今の音質じゃ全然満足できません!
という消費者(私)の切なる叫びは、届いていないのでしょうか。
投稿: らら | 2005.03.16 04:48
こんなのが始まったんですねぇ。
10チャン目に入ったら隣接基地局に飛ばす
とかしてくれないのかな。
#常に10チャン目は空きみたいな。
投稿: あき | 2005.03.16 12:03
>ららさん
月額5万円ですが衛星携帯電話はいかがでしょうか?
データ通信は19.8Gbpsだし(^^;
>あきさん
常に10チャン目を空きにする必要というのはあまり無いような気もしますが(^^;
投稿: <セルダン> | 2005.03.16 16:23