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2005.09.12

選挙結果についてあれこれ

今回の選挙に付いて色々書いてる人も多いので私も書いてみようと思ったり(^^;

まず、自民党の勝因としては「行財政改革=郵政改革=郵政民営化=郵政民営化法案」という小泉首相の印象操作がうまく行った結果でしょうね。
郵政民営化には賛成だが、郵政法案は不十分だから反対という人。
郵政改革には賛成だが、郵政民営化には反対という人。
行財政改革には賛成だが、郵政改革は公社化されて途上なので、しばらく様子を見ようという人。
それらが全部「財政、郵政改革へ反対する抵抗勢力で、既得権を守ろうとする悪人」と位置付けられ、それを覆すだけの明確な主張、反論が無いor浸透しなかった。

また、いわゆる造反議員のいない選挙区では「賛成=自民党、反対=民主党(不確かな野党 by 共産党)」という2者択一に持ち込めたというのもある。
賛成なら自民党。これはわかりやすい。
だけど行財政改革、郵政改革、郵政民営化、郵政民営化法案、この4つのいずれかに反対という人は、更に反対の意思を示すには不確かな野党を選ぶしかない。
「郵政民営化法案(!=郵政民営化)には反対だが、不確かな野党に投票するぐらいなら、自民党でいいや」
という判断もあったかもしれない。
実際、いわゆる造反議員のいる選挙区では、小選挙区で15対14と拮抗している。(比例の復活当選除く)

しかし、今回の選挙で一番驚いたのは刺客として送り込まれた片山さつき氏の静岡7区
元々郵政民営化すべきという理由の一つに、郵政からの財投資金が特殊法人に流れるのを何とかしろというのがあって、それなら入り口の郵政から財投に金が流れなきゃいいんだろという理論がある。
平成13年の財政投融資改革以前は、郵貯が集めた金は財務省の資金運用部に預けなきゃいけないという制度になっていて、郵政は特殊法人に金を貸したくて貸してたんじゃない。そういう制度だった。実際に分配したのは財務省。
で、金を借りる方(特殊法人とか)も分配する方(財務省)も自制が効かないので貸す方(郵政)に「あんた貸しちゃダメ」という事にしてしまおうと・・・
これ、個人の場合だと「借金しても返済せず博打や酒などロクな事に使わないから、これ以上こいつに金貸さないでください」と破産宣告してもらうようなモノ。
で、この片山さつき氏は破産者サイド(^^;の財務官僚だった人で、それが「改革でござい~」と出てきて、その上当選してしまった。

結局、なぜ郵政民営化が必要なのか、郵政民営化すると何が良くなるのか(悪くなるのか)という事を、ほとんどの人は理解しないままに、「今のままじゃまずいよな~」「何か小泉がやるって言ってるし(小泉が言うには)反対してるヤツは悪いヤツららしいしな~」という雰囲気だけが先行してしまった結果なのかもしれない。

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コメント

「今のままじゃまずいよな~」
「何か小泉がやるって言ってるし(小泉が言うには)反対してるヤツは悪いヤツららしいしな~」

この要素は多分に含まれていると思います。
何だかよく分からないままに法案が作られ、
分からないままに通過せず、
分からないままに解散、
そして選挙。
小泉だったら何かやってくれそうやしとりあえず、の風が強い感があります。

そんなんでいいんかっ!?と思いますが、いたし方があるまい。。。
でもいいのか、それで。

投稿: akky. | 2005.09.12 22:43

本当わかりずらい民営化政策です
政治家が裏で考えている隠れた真意もわかりません
反対勢力も、突っ込み足らんし、小泉節に完全に呑まれた結果でしょうね

個人的には今回の選挙は、この結果が妥当だと思います

投稿: む さ し | 2005.09.12 23:49

絶対安定多数の議席を得た自民党が、今後暴走しないか気が気じゃないワタシです。

投稿: hana | 2005.09.13 02:09

>akky.さん
開票特番で有権者へのインタビューみたいなのがあって「難しい事は良くわかんないんだけど~小泉さんなら強力なリーダーシップで何かしてくれるんじゃないかと思って」とか答えてる人がいて、ひぢょ~に怖かった。

混沌とした時代には英雄待望論というのが出て来て、とりあえず何かしてくれそうな人に下駄を預けようという考えが出てくる。
で、その結果選ばれたのがヒットラーだったり東条英機だったりする訳で・・・

>む さ しさん
政治家が清廉潔白だとか考えてる訳じゃないですが(^^;たとえ裏の事情があっても、その施政が国のためになれば良いんじゃないですかねぇ?

小泉さんにしても、祖父の又次郎氏は逓信大臣だし父の純也氏も特定郵便局にはかなり選挙協力してもらってたのに、自分が出馬する時には協力してもらえなかったのもあって落選。
だから郵政、特に特定郵便局を異常に嫌うのは私怨に発した意趣返しじゃないかとか、当選してからは大蔵族として歩んできて、地元の民間金融機関や全国銀行協会から選挙支援や献金を受けてるから、郵政、特に金融系をNTT同様手足を縛って民営化し、既存の銀行が美味しく頂ける所は銀行にくれてやって、銀行がやりたくないような事は郵政の民営化会社に押し付ける気じゃないか、という「陰謀論」はある訳ですよ。

でもそういう「裏の事情」が仮に本当だったとしても、その施策が国の為になるのなら、それはそれで良いと思います。

>反対勢力も、突っ込み足らんし、
そうですね。
確かに「選挙」は小泉自民党が圧倒的に上手かった。

>hanaさん
まぁ、「郵政民営化法案に賛成なら私に一切を白紙委任しろ」と言った小泉さんに、国民の2/3が白紙委任しちゃった訳で・・・
何やっても「暴走」じゃなくて委任された結果でしょう(^^;

投稿: <セルダン> | 2005.09.13 02:10

>国民の2/3が白紙委任しちゃった訳で・・・
これは違うのでは。
得票率と議席数には大きな開きがあると思いますが。
(4割の得票で8割の議席をとれると俗に言われている小選挙区制ですし。まあ比例もありますが)

投稿: のぐー | 2005.09.13 02:40

>のぐーさん
まぁ厳密には違うんですが、投票しなかった人も3割以上いますし・・・
代議制の基で「国民の声」の代弁者である衆議院議員の2/3が「郵政は民営化すべき。他は小泉に任せる」という白紙委任を受けた人で占められているという事は、国民の2/3が白紙委任したと等価であって、実数との差は誤差の範囲です。
その誤差を許容するのが代議制ですから。

小選挙区制ではその誤差が大きすぎるという問題はありますが、それは別の話だし。
少なくとも、現行制度の元では(誤差を含んで)全国民の2/3が賛成したとみなすべきでしょう。

投稿: <セルダン> | 2005.09.13 03:38

えーと、自分は問題はむしろ民主党にあったと思っています。
煽るつもりはないので引用等は避けますが、どこ向いて何しようとしてるのか贔屓目にいってわからない、今回も小泉独裁という風評のなかで、民主もマニュフェスト白紙了承者以外は公認しない、とか。バランスをとる為に選べる対象ではなくなり、より現実的な政権与党に票が傾いたのではないかと。この件は自民圧勝他党激減ではなく自民圧勝民主激減だった事が語っているように思えます。
非公認対落下傘の件についてはそもそも固定支持層の厚い非公認側と落下傘が5分の結果になった事が驚きです。これに関しては凄い締め付けがあったんだろうなあとは思いますが…
マスコミも選挙が上手い下手とかいう形で一貫して劇場化しているのが気になりますが。自分は上手い下手でも郵政争点に一本化して選んだわけでもないので…

投稿: とっど | 2005.09.14 00:48

>とっどさん
上でも書いてますが、元々民主は対抗にはなり得ないのはわかりきってたんですよ。
でも、それを「Yesなら自民、Noなら民主」という一見平等な2者択一に見せかけたのは小泉首相の功績でしょう。
通常の選挙であれば、選挙民にある種のバランス感覚とか判官贔屓が働いて、選択肢に不釣合いがあると思えば逆に投票する人が一定数います。
だけど今回の場合、Yesと考えている人が「平等な2者択一だ」と考えたため「Noなら民主に入れればいいんだからオレは自民に入れる」と考えた。
そのためにバランス感覚が働かなかったので大差が付いたのではないかと思います。

>この件は自民圧勝他党激減ではなく自民圧勝民主激減だった
いゃ、民主以外は、これ以上減りようが無い程減ってますから(^^;
どの党も固定票はある程度持ってる訳で、上積みが無くてもこれぐらいは取れるでしょう。
ほとんど比例だし。

>固定支持層の厚い非公認側と落下傘が5分の結果になった事が驚きです。
固定支持層というのは、多くの場合人に付いてるのではなく党に付いてる訳で・・・
特に小選挙区でお国替えとかコスタリカ方式とかが増えた結果、より一層党に付く傾向にあります。

投稿: <セルダン> | 2005.09.14 03:31

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