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2006.08.29

CGMの分かれ目(後編)

昨日の続きです。

# ってまだやるんかぃヾ(^^;
## ま、今回で終わりだからお付き合いください。

昨日の結論としては「偶然です」と書いたんだけど、「この世に偶然なんてないのよ。あるのは必然」という事で(何が?(^^;)理由を考えてみた。

まず最初に、これはmixiに限らない事ですが、既存会員からの招待が必要という閉鎖性によって、「ヒミツを覗いてみたい」という興味を引きつける事ができた。
これは芸能週刊誌が売れる原理と一緒で、隠されれば見たくなるのがヒトというモノ。
でもこれは他のGREEやキヌガサとかも同形態なのでmixiが流行った理由ではない。
むしろ、livedoor IDさえ取れば誰でも入れるフレパが流行らなかった理由(^^;と言えるだろう。
他人の介在無く手続きだけで加入できるのと、他人に招待してもらわなくては加入できないのでは隠され具合(謎)が違う。

じゃあ、同形態のGREEやキヌガサじゃなくて何でmixiだったのかという事になるけど、GREEとの比較で言えば、mixiは適度な匿名性があったというのがあるだろう。
クリティカルマスに達する前後に限れば、GREEは実名での参加が大半だったけど、mixiでは匿名で登録している人が多かった。
立ち上がり当初はmixiも実名で登録してる人が多かったけど、クリティカルマスに達したと思われる2004年秋頃には本名を書かずに匿名で参加している人が急激に増えている。

mixi(会社)としては望んだ方向では無かっただろうけど、本名ではなく匿名で参加できる事によって、ある意味気楽に書き込む事ができる。
本名であれば、SNS上で人間関係が破綻すると実生活に直接影響してくるし、ID(名前)を取り替える事もできないから、決して破綻しないように当たり障りの無い、本音ではなく建前で書き込む事も増えてくるけど、匿名であれば破綻してしまえば一回辞めて、新たなIDで再出発する事もできる。
一方で、2ちゃんねるのような完全匿名ではなく、IDによるヒモ付けがされるので、無闇と攻撃的になったりなげやりになったり無責任になる事もなく、適度に抑制が効いたmixi上での仮想人格(^^;が形成される結果になったのではないでしょうか。

キヌガサとの差は何だろうなぁ?
システム的にも上で書いた匿名性でもあまり差は無いから、あえて言えばノリの差でしょうか。
ちょっとあのキヌガサのノリには付いて行けないという人も少なくなかったかもしれません(^^;
後ニュースサイトでの露出度の差もあったように思います。

と、まぁ、色々理由を考えてみたのですが、mixiが成功(たくさん人を集めるのが成功と言えるなら)した理由は、mixi(会社)が意図してうまく増やした訳ではなく、参加者が(不作為に)うまくブレークするような距離感でコミュニティを形成して行った結果と言えるかもしれません。
mixi(会社)は、livedoorのような失敗をしなかったというだけで(^^;

あと、どれくらいの影響があったかはわかりませんが、ちょうど@niftyがフォーラムやめると言い出してフォーラムがどんどん閉鎖に向かっていた頃で、@nifty難民(^^;が少なからずいて、その受け皿になったという時の運もあったかもしれません。

という事で、理由があっての結果なので必然とも言えるし、不作為の結果なので偶然とも言えるでしょう。
まぁ、理由と言っても「後で考えてみればこうだよな~」というだけなので、私的には偶然だと思います(^^;

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