著作権保護期間延長派の主張
「「著作物の利用許諾、ネットで簡易に」 著作権保護期間延長派が計画」
例の著作権延長問題の話ですが、その前に
これに対して保護期間延長に反対するクリエイターや作家中立的立場の大学教授などが「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」(以下「反対派」と表記)発足。
コレは激しくマズいんじゃないでしょうか?
国民会議には確かに反対派もいますが、あくまでも賛成・反対両方の陣営が、今後の著作権のあり方に付いてどのようにするのが良いかを話し合う場であって、「国民会議」が「反対派」な訳ではない。
賛成派は色々な団体として「集団としての実体」を持っているのに対して、反対派は個々人で団体としての実体を持っていなくて、その個々人が集まった場が「国民会議」であっただけで、「国民会議」自体は賛成でも反対でもないというスタンスのはず。
これを「反対派」とまとめてしまうと、今後の議論にも支障をきたす可能性がある。
という前置きを置いといて本文の方ですが、考え方は悪くない・・・というか、私が前に書いた通りのような気もするんだけど(^^;、2年じゃ無理でしょ(^^;
関係諸方面との調整とか利用料決めたり、何だかんだやってると2年ぐらいじゃできないと思うけどなぁ
ってか、そのシステムを誰が費用負担してどういう組織で運営していくのかという事を決めるだけでも2年じゃ済まない予感・・・
それにシステム作るだけなら半年もあればできるだろうけど、中身のデータ集めるのにはかなりの時間がかかるだろうし。
賛成派のすべての団体が、早急にち密なデータベースを作り
って言ってるけど、そういう団体だけじゃフォローできるのは一部でしょう。
たとえば、この私の駄文(^^;だって著作権はあるし、何かの間違いで(^^;60年後に利用したいという人がいるかもしれないけど、どの団体にも属してない私の場合は当然データベースには載らないでしょう。
(いゃ、まぁ、私個人としては今すぐにでも勝手に使ってもらっても良いんですが、ソレじゃ困る人もいるでしょう)
延長賛成派の人は、延長する事による影響範囲を的確に掴みきれてないんじゃないでしょうか?
それと、こういう「二次利用しやすくするための仕組み」と「権利期間の延長」をバーターするというのはちょっと疑問だなぁ
それらは別の(独立な)問題でしょう。
こういう形になっちゃうと「権利期間の延長に反対だから新しい仕組みにも反対」という立場を取らざるを得ない人も出てくるんじゃないかな?
それはそれで不幸な事だと思う。
そもそも、これから作りますよ~という空手形(^^;と実際に負担を発生させる保護期間の延長じゃバーターにならないでしょ。
まぁ、延長賛成派は、先に延長してから戦時加算を無くそうという「交渉下手」(^^;な人ばかりみたいだから、これでバーターになると思ってるのかもしれないけど、ソレじゃ世間には通用しませんよ。
あと、「日本はコンテンツ輸入大国か?」みたいな話にも言及してるけど、老婆心ながら(^^;言わせてもらうと、延長賛成派が「(今は輸入超過だけど)輸出がどんどん増えている」という話はしない方が良いんではないかと・・・
そういう俎上に乗ってしまうと「増えてはいるけど、今は輸入超過なんだから、輸出超過になった時点で伸ばせば国全体としての利益は極大になりますね」という意見に反論できなくなりますよ・・・と。
輸出入がプラスかマイナスかという数字の議論になれば心情と違って明らかに数字で結論が出ちゃうんだから。
著作権の延長なんていつでもできるんだし。
次のページの最後の方でJASRACの平尾昌晃理事が
「それを盗作とは言わないまでも簡単に真似されたり……」と不快感をあらわに
というくだりがありますが、これって著作権の延長とどういう関係があるんでしょう?
著作権が保護されている原権者の存命中にも問題は出てますよね?
小林亜星さんと服部克久さんのアレとか松本零士さんと槇原敬之さんのソレとか(^^;
著作権を延長すれば盗作が無くなる訳じゃない。
こういう関係無い議論を持ち込んで来ると、延長賛成派の主張自体に信憑性というか説得力が無くなって来るような気が・・・
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