« エンジニア都市伝説 | トップページ | DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は »

2007.04.09

EtchでXenを使うためのまとめ(リリース版)

Debian Etchのリリース記念(^^;という事で、もう一度EtchでXenを使う場合のまとめ。

追記:Domain-UにSargeを使う場合はこちらも見てね。

って、前回リリース直前まとめしたのと全然変わってないですが、前回は過去からの差についてを中心に書いたので、今回はサラからインストールする場合向け(謎)

1:まずDebianをインストールする。
Debianのインストールの方法等は他に譲ります(←手抜き系(^^;)

パーティションに付いては、Domain-Uをloopファイルシステムで使うつもりなら全領域/にしても構いませんが、LVMで取るつもりなら、/にいくらか取って残りはLVMにしておくのが良いでしょう。

XenのDomain-0には基本的な部分だけ入っていれば良いので、taskselでは全部外してしまって構いません。
standardまで外してしまってもXenをインストールする分には問題ありません。
必要なものは後でも入るし・・・

2:Xenに必要なパッケージを入れる
apt-get install xen-linux-system-2.6.18-4-xen-686 libc6-xen xen-tools bridge-utils
これで必要なものが全部イモ蔓で入る。
あと、HVM domain(準仮想化ではなく完全仮想化)を使うなら
apt-get install xen-ioemu-3.0.3-1

ここまでインストールした状態(taskselでstandardも外した状態)で必要ディスク容量は500MB弱なので、最小限で言えば1GB程度/で取っておけば何とか・・・
私は4GB取るようにしてますが。

これでDomain-0を立ち上げるだけなら十分なので、リブートすればオシマイ。
なんだけど・・・

3:ネットワークの設定
そうは言ってもDomain-Uでもネットワークを使おうと思えば、ブリッジ設定しなきゃね~
という事で/etc/xen/xend-config.sxpを弄る。

単純にDomain-0のネットワークをDomain-Uでも共用するだけなら、75行目にある
# (network-script network-bridge)
のコメントを外して、87行目にある
(network-script network-dummy)
をコメントにする。

そう単純でない場合は・・・
まぁ、頑張ってください(^^;

4:Domain-Uを作る
どこかからイメージ持って来ても良いんですが(^^;自前でDomain-UとしてDebianの環境を作るならxen-create-imageを使うと簡単にできる。
全部コマンドラインオプションで書いちゃえば良い話ではあるんですが、面倒なので(^^;/etc/xen-tools/xen-tools.confを修正。

まず、Domain-Uをloopデバイスで作るなら、そのファイルイメージを置くディレクトリを
dir = /home/xen
という感じで書く(27行目にコメントで書いてあるので修正してコメントを外す)
LVMで取るなら
lvm = skx-vg
という感じで書く(37行目にコメントで書いてあるので修正してコメントを外す)

次に、Debianであればdebootstrapを使うのが簡単なので、64行目にある
# debootstrap = 1
のコメントを外す。

90行目あたりにある「Disk and Sizing options」はお好みに合わせて。
サイズを変えるとかfsをreiserfsにするとかdistをetchにするとか・・・
ちなみに、fsをreiserfsにするならreiserfsprogsパッケージを入れておく必要がある。
# apt-get install reiserfsprogs

115行目あたりにあるネットワークオプションは環境に合わせて。
固定IPならgatewayとnetmaskを設定しておけば、いちいちオプションで与える必要が無くて楽。
DHCPならdhcp = 1のコメントを外しておく。

あと、157行目あたりのkernelとinitrdが古いバージョンになっちゃってるので
kernel = /boot/vmlinuz-2.6.18-4-xen-686
initrd = /boot/initrd.img-2.6.18-4-xen-686
に書き換えておく。

それと、173行目あたりにあるミラーの設定を、近所のヤツに直す。

という感じで/etc/xen-tools/xen-tools.confの修正は終了。

これで
# xen-create-image --ip 192.168.0.1 --hostname hoge
という感じでIPアドレスとホスト名だけ指定してやれば、Domain-U(のイメージ)ができる。

ちなみに、これだとrootのパスワードは無しなので、xen-create-imageに--passwdオプションを付けるか、xen-tools.confでpasswd = 1のコメントを外しておくのを激しく推奨(謎)
まぁ、立ち上げてすぐにセットしても良いんだけどね(^^;

5:Domain-Uを立ち上げる
# xm create hoge.cfg
で、さっき作ったDomain-Uが立ち上がる。
んだけど、-cオプションを付けて
# xm create hoge.cfg -c
とするとブートの状況が良くわかって良いカモ。

ここまでできれば、Domain-0もDomain-Uも単なるDebian(謎)なので、後はお好みに合わせてパッケージを入れるなり何なりと。

|

« エンジニア都市伝説 | トップページ | DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: EtchでXenを使うためのまとめ(リリース版):

« エンジニア都市伝説 | トップページ | DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は »