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2009.02.26

日本の書籍全文が米国Googleブック検索に?

日本の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味

何やら話題になってますね。
もうちょっとわかりやすい表現は無いのかょ!とか、いきなり新聞で告示ってどうよ?という手続き面で稚拙というGoogleのいつもの悪い癖(謎)はありますが、発想としてはいいんじゃないですかね?
以前にも書きましたが、私としては「権利を主張するなら入手できるようにする義務もある」んじゃねぇ?と思ってるので。

ただ、今現在Googleの考えているような条件だと、日本では継続して出版されているけど米国では販売されていないような書籍は絶版扱いなので、いくら米国外からはアクセスできないとはいえ、米国内でダウンロードされたデータが別ルートで国内に還流してしまうとか、そういう問題はありそうな気がします。
また、実際試してないので可能かどうかはわかりませんが、米国内のプロキシー通せば日本からでもアクセスできるとかだと問題ですね。

その辺の問題を技術的に解決するってのは色々難しそうなので、「米国内で絶版」じゃなくて「世界中で絶版」という条件であれば、それはそれで良いんじゃないかな?と。
基本的に日本国内だけでしか販売されていない書籍(出版社自らが輸出していない書籍)だって、海外からAmazon経由で買えたりする訳で、単に出版社が米国に輸出していない=米国内では絶版というのは無理があるように思います。

あと

Googleは、これで得た収益の63%を著作者に支払う。
というのを、著作権料としては破格だと言ってる人もいますが、これはちょっと眉唾な気が・・・
一般の書籍だと著作権料は10%程度という事で、たとえば1000円の本の10%なら100円ですが、このデータをGoogleが$1で売るなら63%でも60円ぐらいにしかならない訳で、販売価格も明らかでない内に単に割合だけで高いの安いの言ってても仕方ないんじゃないかなと・・・

それに一般書籍の場合、返本制度とか色々な流通上の問題でベストセラー倒産とかもあるように、出版社+販売店が9割取ってもそれが即利益とはなりませんが、Googleの場合、ダウンロードされればその時点で残り37%の利益は確定する訳で、それだけ著作者に払ってもGoogleとしては確実に利益を上げられるんじゃないですかね。

本当に世界中で絶版になっているのなら、著作者にはもう一銭も入って来ないんだし、読む方にとっても図書館探したり古本探したりという手間が発生するので、こういうサービスがあると良いなとは思いますが・・・
何事に付け、Googleは詰めが甘い(^^;

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