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2009.02.23

YouTube“違法”動画の収益化

角川だけじゃない、YouTube“違法”動画の収益化 個人ビデオ+BGMの公認も

これは「権利者が許可する仕組み」ですが、他に「投稿者が許可を求める仕組み」も作ってもらえると、権利者/投稿者ともに役立つんじゃないですかね。
現状だと

(3)規約違反の動画を3回投稿したIDは無効にする
というルールがあるから、積極的に許可を与えよう(=それによって収益を上げよう)と考える権利者がいても、作成する側が委縮して積極的に使わないという循環もあるでしょう。
角川の認定制度にしても、まずは「違法の可能性」ステーテス(謎)から「認定」ステータスに移行するか「違法」ステータスになる訳で、投稿者としては、「違法」と認定されるリスクを負う必要がある。
権利関係をきちんと考えていない投稿者への対策としてはこれで良いんだろうけど、他人の権利をキチンと守った上で何かを作ろうと考えている人であれば、「違法」と認定されるリスクがあるのなら、最初から作らないという人もいるでしょう。

であれば、投稿時に「○○の権利を使用している」と宣言して未公開の「認定待ち」ステータスとしておき、権利者がそれを確認して許諾すれば公開、許諾しなければ削除(ただし、その場合3回ルールにはカウントしない)とすれば、権利者にとっては許諾したものだけが公開されるし、投稿者にとっても(作成に要した時間以外)失うものは無い。
まぁ、許可を与える権利者側に認定するためのコストが発生する訳ですが、現状でも違法なものを探すというコストは発生しているんだし、ちゃんと権利処理しようと考えている人の流入によってより良いコンテンツが作られれば、それによって得られる収益も増える可能性はある。

いっその事、こういう宣言無しにアップロードされた権利物は認定しない(=認定して欲しければちゃんと宣言しろ)という事にすれば、「認定」されずに公開されている権利物は全て「違法」という事でサクサク削除してしまうという方法もあるでしょう。
「認定」するか否かという判断は、会社の許諾方針によりある程度高度な判断が必要ですが、「認定」されていないもので権利物が含まれるか否かだけであれば自動化もできるかもしれないし、人手を使うにしてもバイトにやらせるとか(^^;安く上げる事もできるでしょう。
また、むやみと「認定」を求めるものが増えないように、あらかじめ「こういう使い方は認定する可能性が高い(こういう使い方は認定しない)」というガイドラインを示しておくのも有効でしょう。

現状の「権利?何ソレ?」な人と「違法上等!」な人だけの状態で投稿数がどんどん増えて行けば、監視コストも増える一方だし、投稿者の権利意識の向上も期待できませんが、「ちゃんと許可を得る仕組み」があれば、結果的には監視コストも権利意識も良い方向に向かうんじゃないでしょうか。

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コメント

むしろ、ニコニコでもYoutubeでもどっちでもいいから、
いっそのこと逮捕者の一人でも出してみろよといいたい。
そしたら「権利?何ソレ?」な人は消滅し、「違法上等!」な人はアングラに流れて、少なくとも表の世界は平和になる。

投稿: のぐー | 2009.02.24 17:22

>のぐー さん
>少なくとも表の世界は平和になる。

そして誰もいなくなった・・・という事になりそうな予感(^^;

投稿: <セルダン> | 2009.02.24 21:43

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